多紀アルプス

2005年04月02日



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篠山市

要約すると、
吉野大峰本山に逆らった為に怒った本山が山伏300人を派遣して大岳寺、福泉寺を焼き払い滅亡させたらしい、恐るべし宗教戦争。

リベンジ
先週、出だしからの道間違いから薮山迷走、崖下りに終わってしまったので、先週予定していたルートを再チャレンジする。
先週と同じく、バス停、小金口から少し入った”いわや”さんの駐車場に車を停め、登り始める。
小金ヶ嶽(725m)
料理屋”いわや”さん前の駐車場に車を停めて、先週の道間違いを正すべく同じ登山口から歩き始める。当りを付けていた10分程の地点で道を間違ったところを現認出来た。左の尾根に続く道には赤テープが巻いてあり、右へは沢を渡ることになり、先は笹薮で覆われている、昔はここに”沢を渡れ”の標識があったらしいが今は無い。
今回は道間違いをすることなく気持ちの良い沢道を40分歩くと福泉寺跡に出る、説明板以外面影は何も残っていない。
50分で地図上の十字路である峠に出る、ここから山頂までの700mは急登となる。
福泉寺跡
正しい道は何度かの沢渡り、沢歩きを繰り返しながら沢沿いに続く、沢音を聞きながら気持ち良く歩ける。30分で沢道から離れ、綴れ折れの道に入る。登りが終わると傾斜が無くなり40分で福泉寺跡に出る。
探せば礎があるのかも知れないが見た目には何も残ってなく、案内板を見てそれと判るだけ、歴史には知識も興味も無く通り過ぎる。
山頂への急登途中の展望の良い岩場から登山道を振り返る、沢を登り詰めた後の黄色矢印は穏やかな道だった。
同じく岩場から三嶽を見る、今日は雨が降りそうな天気で見通しは最悪。
畑山(595m)への分岐点を過ぎると50分で地図上の十字路である峠に出る。
東西方向の道は倒木で荒れ果てているの多分、薮扱き道になると思う、ここから山頂までは0.7kmとの標識あり。山頂への急登が始まる、くさり場もある岩稜帯で急ではあるが登っていて面白い。
途中に展望の良い岩場があったので、ここまで歩いて来たコースを振り返って見る、東には三嶽が聳えているが、今日は雨が降りそうな天気なので見通しは良くない。
1時間丁度で小金ヶ嶽(725m)山頂に着く。気温12℃なれど湿度高くTシャツ1枚でも汗びっしょり。
山頂の円柱は周辺の山名が記してあるが、今日は見通し悪く展望を楽しむ気にはなれない。
出発して1時間丁度で小金ヶ嶽山頂に着く。気温は12℃であるが湿度が高いせいでTシャツ1枚でも汗を充分掻いている、じっとしていると寒くなるので直ぐに降りる。
大たわ方面への急斜面を降りると多紀アルプスで一番景観が良い岩稜地帯に出る。左奥に聳えるのは三嶽。
恐ろしい程深く切れ込んだ谷”と書かれているが、下には樹木が茂ってしまい高度感は薄い、しかし、ここからの展望は最高。
大たわへ
下り始めはかなりの急勾配、直ぐに多紀アルプスでの最大のハイライトと自分では思っている岩稜地帯が見えてくる。逆に言えばここしか見所は無いのでは?北壁で景観を見た後はくさり場を楽しく通過していく、立派なくさりが付けてあるが雪彦山の様にくさり無しではどうにもならない箇所はなく、くさり無しで充分通過出来る。岩稜地帯を抜けた後は杉木立の緩やかな道を下り、大たわ峠に出る。大たわには新たに東屋が設置されていた。山頂から大たわまでは23分。
次々とくさり場が出てくるがくさりを使わなくても安全に降りることが出来る,この周辺は楽しく歩ける。
岩稜帯を抜けて小金ヶ嶽を振り返る。
ピンクのアセビは園芸種と思っていたが山腹にも生えていた、誰かが植えたのか?
後は杉木立の穏やかな道を下るのみ。
大たわの小金ヶ嶽側には新しい東屋が出来ていた、東屋の中には登山地図、寺跡の由来等が沢山掲示されている。
大たわから三嶽へは1.2kmの道のり。ここでは御嶽と表記されているが、地図上では三嶽、他に三岳の表示も見られる、どれが本当なのか?
三嶽(793m)
大たわからは笹原の緩やかな登りが続き、気持ち良く歩いていると、地獄の階段が始まる。今日は段数を数えてみようと最初から計画していたので、段数を数えながら登り始める。階段の間に木組みの階段が増設されており、それも入れて292段あった。(約7分間の苦行)階段が終わっても急登が続き、登り終えると展望の良い岩に出る。又、笹原の穏やかな道となり、展望の良い石組みのお宮を通り過ぎ、大たわから35分で三嶽山頂に着く。ここにもシャッターを押してもらえる人が居らず、少し引き返して火打岩への下山路である三嶽道に入る。
三嶽への地獄の階段、増設されている木製の中間階段も含めて292段あった、頑張って7分掛かる。
階段を登り終えるとに展望の良い岩場に出る、50分前に小金ヶ嶽からこちらを見ていた。
三嶽山頂手前にある石で出来たお宮、山頂よりここからの展望の方が良い。
大たわから35分で三岳山頂に着く、展望はあまり良くなく奥には電波塔があり味気ない。
三嶽道
山頂から少し下ると古びた東屋と利用はしたくはない古びた簡易トイレがある。しばし、急下降が続き、岩場もあり中々面白い、急下降が終わると展望の良い岩場あり。こちらにも鳥居堂跡の遺構があるが実体は何もない、たまたま説明板を読んでみると、宗教戦争恐るべしのことが書いてあった。(後述)
三嶽山頂から少し引き返し、火打岩側へ降りる、急斜面を降り切ると展望の良い岩場に出る。
何も残っていない寺後なんぞには興味ないが、たまたま読んでみると書いてあることが凄い。
鳥居堂跡からの三嶽道はほとんど勾配のない穏やかな道が続き、先週の薮扱きと違いこれが本当のハイキングだなぁーとしみじみ感動しながら歩く、しかも、久し振りに2箇所でリスを見ることも出来た。
大岳寺跡を過ぎると穏やかな尾根道が延々と続く、先週と薮扱きと違い本当に気持ち良く歩ける。
縦走路途中より三嶽山頂を振り返る。
長い三嶽道を気持ち良くあるいていると、三嶽山頂から50分で火打岩への分岐点に着いた。
ここから小走りで急下降し、13分で県道に出る。途中、民家の軒先に”丹波三嶽の修験道”のパンフレットが置いてあったので1枚貰って読みながら県道を車まで引き返す。
三嶽山頂より50分で火打岩への分岐点に出る、ここまで地図に書かれている脇道を見付けることは出来なかった。
直径6mmほどの野の花、群生しているので綺麗。
こちらは2mm程の野の花(ピンボケ)
道脇には雑草であるが可憐な花が沢山さいている。野の花でも良く見れば綺麗な物が沢山ある。
3時間45分で多紀アルプス歩きを終える
いわや”さんで地鶏が食いてー!
帰りに鍔市ダムにより多紀アルプスを眺める、鍔市ダムから登る道もあるらしいが、薮扱きが多いとのうわさ。
鍔市ダム
車に乗って鍔市ダムへ行き、多紀アルプスを眺める。ここからの登山道もあるらしいがWEBでの検索によると結構な薮道らしい、私には向いていないか。

昭和池
帰りに昭和池の横を通るので寄ってみた。三草山への駐車場には6台も車が停まっていた、相変わらず人気のあるヤ山だ。昭和池は4月からのオープンなので寄って見ると管理人だけが暇そうに昼飯を食べていた、昨日はライダーが来ていたらしい、水温を計ってみると11℃、まだ、中年が走る水温ではない、もう少しの辛抱か。
多紀アルプスの鳥瞰図、右上端が篠見四十八滝になる、次はここから縦走してみたい。
大した期待をせずに歩いた多紀アルプスであるが、大たわからズルして登るより火打岩から登る方が大して疲労もせずに数段楽しく歩ける。地獄の階段はトレーニングとして見れば有効に思いえる、唯一、ここだけ息が上がった。寺跡ではなく、もう少し見所があれば良いかと思うが、こればっかりはしょうがないか。

次回は篠見四十八滝から縦走(片道6km)してみようと思う。
小金ヶ嶽、三嶽